2009/11/20 (Fri) 16:24
水平思考という言葉をご存知でしょうか。
私は大学で情報工学を専攻していて、要求分析時に必要に応じて代替案を検討するのですが、
そのとき役に立つ考え方が水平思考です。
垂直思考と水平思考は対義語で、おおよそ単語の意味から察することができると思います。
水平思考とは、既成の枠にとらわれず、視点を変えながら問題解決を図る思考法です。
1970~1980年頃、エドワード・デ・ボノが提唱し一世を風靡しました。
一方、垂直思考とは、与えられた枠の中での問題解決を図る思考法です。
イメージ化するとこんな感じです。
現代社会では、垂直、水平両方の捉え方をすることが重要だと言われています。
ポトリスにおいても同じような事が言えるのです。
では、水平思考をするためにはどうしたら良いのでしょうか。
まずは、垂直思考をしないことです。
物事をある枠にはめ込んで考えるのが一般的ですが、
水平思考では、その枠自体が本当かどうかを疑い、本当にその枠を前提として良いのか?と
疑うことから始める考え方になります。
「なぜ」を繰り返すことが企業精神として根付いているトヨタのような組織もあります。
新しい発見(イノベーション)をするためには、決まった枠に当てはめずに、
違う角度から物事を見る力も重要なのです。
ポトリスで例えましょう。
以前、前述した記事の「立ち位置」について考えてみます。
・順番がきたら撃つ・・・→なぜ動かずに撃ったのか。そもそも、その立ち位置で撃って大丈夫なのか?
・安全地帯に居続ける・・・→なぜそこが安全地帯なのか。そもそも、その場所は本当に安全地帯なのか?
ということです。
このような考え方で、皆さんが意識せずにやっていることがあります。
それは、埋められた後、手前の壁にぶつけず撃てるかどうかということです。
これは水平思考の一部とみなせます。
このように起こりうる事象を網の目のように広げていくことで、
初めて的確な判断ができるのです。
本来なら多人数戦、とくに4vs4の試合を1から解説したいのですが
そうすると、論文ができてしまうほどの莫大なページ数になってしまいます。
例えば。
このような配置で試合が始まったとします。
この1試合を数行で解説しろと言われても、私にはできません。
毎ターン考え直さなければなりませんし、項目をあげようと思えば十人十色いくらでもあがってくるからです。
自分が右端のキャロだとして、初ターンで考えうる行動は・・・
・隣のキャロの角度をなくす(風次第)→場合により数ターン引きつける
・隣のキャロに3連コア
・デュークの角度をなくす→コアになって埋められない可能性
・タコにコア→1,2ターンで殺せる可能性
・タコがテレポ逃げする可能性→ディレイ抜きテレポできる可能性
・真ん中のミサイルに回復をあげるタイミング
・一方的に狙われている味方を助けに行くためのテレポ
・左端のキャロがこちらに飛んでくる可能性
・自分が埋められた瞬間に敵タンクが飛んでくる可能性
・自分が狙われ始めたときの対処
・ディレイを特定の相手の前後になるように調整
私ならこうですかね。
できれば、自分のターンが来る前に自分なりの多くの事象(可能性)を思いついておくことが望ましいです。
順番が1、2番でこれだけ多く考えるのは難しいので、
最低限、自分が死なないようにすること、味方が殺されないようにすること、
即撃ちの必要性、ダブルの必要性は把握しておくべきです。
試合が進むにつれ、徐々に自分本位の考えになっていかないよう注意してください。
例えば、敵が2人連続で回ってくるのに味方への回復をしなかったり、
隠れればまだまだ生きられるのに自分の位置から撃つダブルは
それほど有効打にならないことに気づかず撃ち、
ディレイ抜きされてなすがままなんて光景をよく目にします。
"チーム戦"の意味をもっとよく考えると、それはチームにとって適切な行動ではないと分かるはずです。
かなり前の記事ですが、徒然草の双六について触れましたね。
(双六の名人が言うには)
勝たんと打つべからず。負けじと打つべきなり。
いづれの手か疾く負けぬべきと案じて、その手を使はずして、
一目なりとも遅く負くべき手につくべし。
双六は勝とうと思って打ってはいけない。負けまいと思って打てば良い。
どの手がたちまち負けてしまう手かと考えて、その手を打たないようにして、
一マスでも負けが遅くなるべき手を打つのが良い。
極端ではありますが、私がポトリスをするときに支えにしてきた言葉です。
まぁこれはどうすればすぐ負けるか(最悪の事態になるか)という想像力が必要になるので、
こういった逆算的な考え方は難しいかもしれませんけども。
ちなみに、この当時の双六は現代のようなサイコロを振ってゴールを目指す単純なスゴロクではありません。
奈良~江戸時代の双六は、博打です。
言わば双六の達人=博打のプロです。
そういったことから、ポトリスでは縦に深く掘り下げた考え方(垂直思考)よりも
あらゆる事象を考えておくこと(水平思考)の方が、良い結果が得られることが多いです。
もし敵と考えることが一緒だったとしても、せいぜい2~3ターンまでしか一致しないでしょう。
垂直思考で過ぎたターンを悔やむのならば、初めから水平思考でいるべきというのが私の考えです。
もちろん、的を絞った考えも重要ですよ。
垂直・水平どちらにも柔軟な考えができるなら、それに越したことはありません。
私は大学で情報工学を専攻していて、要求分析時に必要に応じて代替案を検討するのですが、
そのとき役に立つ考え方が水平思考です。
垂直思考と水平思考は対義語で、おおよそ単語の意味から察することができると思います。
水平思考とは、既成の枠にとらわれず、視点を変えながら問題解決を図る思考法です。
1970~1980年頃、エドワード・デ・ボノが提唱し一世を風靡しました。
一方、垂直思考とは、与えられた枠の中での問題解決を図る思考法です。
イメージ化するとこんな感じです。
現代社会では、垂直、水平両方の捉え方をすることが重要だと言われています。
ポトリスにおいても同じような事が言えるのです。
では、水平思考をするためにはどうしたら良いのでしょうか。
まずは、垂直思考をしないことです。
物事をある枠にはめ込んで考えるのが一般的ですが、
水平思考では、その枠自体が本当かどうかを疑い、本当にその枠を前提として良いのか?と
疑うことから始める考え方になります。
「なぜ」を繰り返すことが企業精神として根付いているトヨタのような組織もあります。
新しい発見(イノベーション)をするためには、決まった枠に当てはめずに、
違う角度から物事を見る力も重要なのです。
ポトリスで例えましょう。
以前、前述した記事の「立ち位置」について考えてみます。
・順番がきたら撃つ・・・→なぜ動かずに撃ったのか。そもそも、その立ち位置で撃って大丈夫なのか?
・安全地帯に居続ける・・・→なぜそこが安全地帯なのか。そもそも、その場所は本当に安全地帯なのか?
ということです。
このような考え方で、皆さんが意識せずにやっていることがあります。
それは、埋められた後、手前の壁にぶつけず撃てるかどうかということです。
これは水平思考の一部とみなせます。
このように起こりうる事象を網の目のように広げていくことで、
初めて的確な判断ができるのです。
本来なら多人数戦、とくに4vs4の試合を1から解説したいのですが
そうすると、論文ができてしまうほどの莫大なページ数になってしまいます。
例えば。
このような配置で試合が始まったとします。
この1試合を数行で解説しろと言われても、私にはできません。
毎ターン考え直さなければなりませんし、項目をあげようと思えば十人十色いくらでもあがってくるからです。
自分が右端のキャロだとして、初ターンで考えうる行動は・・・
・隣のキャロの角度をなくす(風次第)→場合により数ターン引きつける
・隣のキャロに3連コア
・デュークの角度をなくす→コアになって埋められない可能性
・タコにコア→1,2ターンで殺せる可能性
・タコがテレポ逃げする可能性→ディレイ抜きテレポできる可能性
・真ん中のミサイルに回復をあげるタイミング
・一方的に狙われている味方を助けに行くためのテレポ
・左端のキャロがこちらに飛んでくる可能性
・自分が埋められた瞬間に敵タンクが飛んでくる可能性
・自分が狙われ始めたときの対処
・ディレイを特定の相手の前後になるように調整
私ならこうですかね。
できれば、自分のターンが来る前に自分なりの多くの事象(可能性)を思いついておくことが望ましいです。
順番が1、2番でこれだけ多く考えるのは難しいので、
最低限、自分が死なないようにすること、味方が殺されないようにすること、
即撃ちの必要性、ダブルの必要性は把握しておくべきです。
試合が進むにつれ、徐々に自分本位の考えになっていかないよう注意してください。
例えば、敵が2人連続で回ってくるのに味方への回復をしなかったり、
隠れればまだまだ生きられるのに自分の位置から撃つダブルは
それほど有効打にならないことに気づかず撃ち、
ディレイ抜きされてなすがままなんて光景をよく目にします。
"チーム戦"の意味をもっとよく考えると、それはチームにとって適切な行動ではないと分かるはずです。
かなり前の記事ですが、徒然草の双六について触れましたね。
(双六の名人が言うには)
勝たんと打つべからず。負けじと打つべきなり。
いづれの手か疾く負けぬべきと案じて、その手を使はずして、
一目なりとも遅く負くべき手につくべし。
双六は勝とうと思って打ってはいけない。負けまいと思って打てば良い。
どの手がたちまち負けてしまう手かと考えて、その手を打たないようにして、
一マスでも負けが遅くなるべき手を打つのが良い。
極端ではありますが、私がポトリスをするときに支えにしてきた言葉です。
まぁこれはどうすればすぐ負けるか(最悪の事態になるか)という想像力が必要になるので、
こういった逆算的な考え方は難しいかもしれませんけども。
ちなみに、この当時の双六は現代のようなサイコロを振ってゴールを目指す単純なスゴロクではありません。
奈良~江戸時代の双六は、博打です。
言わば双六の達人=博打のプロです。
そういったことから、ポトリスでは縦に深く掘り下げた考え方(垂直思考)よりも
あらゆる事象を考えておくこと(水平思考)の方が、良い結果が得られることが多いです。
もし敵と考えることが一緒だったとしても、せいぜい2~3ターンまでしか一致しないでしょう。
垂直思考で過ぎたターンを悔やむのならば、初めから水平思考でいるべきというのが私の考えです。
もちろん、的を絞った考えも重要ですよ。
垂直・水平どちらにも柔軟な考えができるなら、それに越したことはありません。
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